December 2--3, 2006 1ドル= 115.487円
今 先 累計興収 週末興収 Screens 週 題名
1 - *,435,089,188 317,913,653 353 1 武士の一分
2 - *,375,238,744 270,515,016 443 1 007/カジノ・ロワイヤル
3 1 4,321,272,125 212,109,430 318 5 デスノート
4 2 *,956,118,028 118,306,153 297 3 プラダを着た悪魔
5 3 1,397,694,468 *59,637,256 311 6 父親たちの星条旗
6 4 *,952,432,145 *48,944,661 231 5 手紙
7 5 1,607,172,064 *42,643,344 231 6 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
8 7 *,365,544,880 *38,462,830 *87 3 ソウ3
9 8 *,144,108,259 *35,619,193 214 2 ありがとう
0 6 *,405,633,536 *30,237,730 232 3 トゥモロー・ワールド
さすがにデスノートV5ならず。でも5週目でも週末2億かせいでいるのはえらい。最終興収予想も55億〜といわれており、捨て身の前作TV放映は大成功した。
さて武士の一分の興収は、金、土、日3日間の興収が4億3500万円だが、土日興収で見ると・・・
武士の一分・・・・・1週目の興収3億1700万円
木更津キャッツアイ・1週目の興収2億9900万円(最終興収20億程度?)
涙そうそう・・・・・1週目の興収3億9000万円(最終興収30億)
デスノート前編・・・1週目の興収4億(最終興収28億)
スタートダッシュが似た映画はこんなところ。これを見ると武士の一分の予想興収は20億から30億の間でしょうか。
ただ難しいのは映画には初動型の映画、つまりスタートダッシュは猛烈だがあっという間に興収の勢いがなくなる映画というのがある。たとえば、
フライトプラン・・・1週目の興収6億円(最終興収31億)というのがある。
こういう初動型の映画はおもにハリウッド映画が多く、1週目ですさまじく稼いでおきながら最終的には「あれ?」と拍子ぬけする結果を出すものが多い。
それを考えると日本映画は息の長い興行を続ける作品が多く、武士の一分も客層が幅広いのでどうなるか。
12/9〜10はNANA2、硫黄島からの手紙が公開されるのでランキングも変動があるだろう。予想としては1位硫黄島、2位NANA2、3位武士の一分、かな?
2006年12月10日
2006年12月09日
愛あればこそ「武士の一分」
山田洋次監督作品「武士の一分」を観た印象は−シンプル イズ ベスト!
藤沢周平三部作の中で最もシンプルなお話で、夫婦愛に特化した物語が感情移入しやすく心地いい。
当代随一の演出家山田洋次の助けがあったとはいえ、木村拓哉はよくやったと思う。盲目となっても軽口をたたく“旦那様”の姿に客席からは笑いも起こり、作品に陰惨な印象はまったくない。
妻役の檀れいも素晴らしい、というか最初の映画作品が山田洋次なんてついてるとしか言いようがない。清楚で夫に尽くす貞淑な妻、そのまんまである。でもそれだけじゃない、夫から離縁を言い渡された時のき然とした態度に芯の強さを感じさせて惚れ惚れする。
映画は実にシンプルで夫、妻、下男のほぼ3人で進んでいく。この3人のつつましやかな生活を丹念に描くのがいい。もちろんそれだけでは映画は成り立たないから悲劇や怒りもあるが、悲劇や絶望をことさらに強調することもなく、喜びも悲しみも日々の暮らしの中の出来事として受け入れられていく。
そしてそんな日常の底に常に流れているのが、二人の愛だ。
ここまでストレートに夫婦愛をうたった映画も今時めずらしいのではないか。この映画は時代劇お決まりの復讐譚であるからして当然嫌な奴とかでてくるわけだが、木村拓哉、檀れいふたりの夫婦愛が根底に流れているから映画を観ている最中いやな気持ちになることがない。
復讐もまた愛ゆえにである。
盲目の殺陣というとすぐに座頭市が思い浮かぶが、あれとは全然違う殺陣。座頭市は漫画の面白さで、武士の一分の盲目剣には圧倒的な緊張感がある。ただ決着があっさりつくので拍子抜けするけど、まぁリアリズムということで。
ラストはもちろんハッピーエンドでさわやかな感動があり、気持ちよく劇場をあとにできる。山田洋次・・・職人やのう。
点数は・・・ひさびさに観た夫婦愛に心が暖かくなるので85点で。
藤沢周平三部作の中で最もシンプルなお話で、夫婦愛に特化した物語が感情移入しやすく心地いい。
当代随一の演出家山田洋次の助けがあったとはいえ、木村拓哉はよくやったと思う。盲目となっても軽口をたたく“旦那様”の姿に客席からは笑いも起こり、作品に陰惨な印象はまったくない。
妻役の檀れいも素晴らしい、というか最初の映画作品が山田洋次なんてついてるとしか言いようがない。清楚で夫に尽くす貞淑な妻、そのまんまである。でもそれだけじゃない、夫から離縁を言い渡された時のき然とした態度に芯の強さを感じさせて惚れ惚れする。
映画は実にシンプルで夫、妻、下男のほぼ3人で進んでいく。この3人のつつましやかな生活を丹念に描くのがいい。もちろんそれだけでは映画は成り立たないから悲劇や怒りもあるが、悲劇や絶望をことさらに強調することもなく、喜びも悲しみも日々の暮らしの中の出来事として受け入れられていく。
そしてそんな日常の底に常に流れているのが、二人の愛だ。
ここまでストレートに夫婦愛をうたった映画も今時めずらしいのではないか。この映画は時代劇お決まりの復讐譚であるからして当然嫌な奴とかでてくるわけだが、木村拓哉、檀れいふたりの夫婦愛が根底に流れているから映画を観ている最中いやな気持ちになることがない。
復讐もまた愛ゆえにである。
盲目の殺陣というとすぐに座頭市が思い浮かぶが、あれとは全然違う殺陣。座頭市は漫画の面白さで、武士の一分の盲目剣には圧倒的な緊張感がある。ただ決着があっさりつくので拍子抜けするけど、まぁリアリズムということで。
ラストはもちろんハッピーエンドでさわやかな感動があり、気持ちよく劇場をあとにできる。山田洋次・・・職人やのう。
点数は・・・ひさびさに観た夫婦愛に心が暖かくなるので85点で。
2006年12月07日
今敏よフェリーニとなれ!「パプリカ」
「千年女優」(2001)で一気にその名を映画界に知らしめた今敏監督の第4作目「パプリカ」を観た。
オープニング、タイトルロールの遊び心あふれる映像にうれしくなってくる。
夢と現実が交錯し、幾重にも重なり合う。そこに今監督の映画愛も交じり合って素晴らしい映像世界が広がっていくのにワクワクする。
だが、しかし・・・本筋のプロットが弱すぎるのである。無限の広がりをみせる魅惑的な映像世界に対して、なんかお決まりのミステリー話。
スクリーンからあふれんばかりの奔放なイメージを少々古臭いプロットが台無しにしている感がある。
さらにその弱いプロットに輪をかけて弱いのが悪玉である。まったく印象に残らない悪役はそれだけで失敗なのではないだろうか?悪役のモチベーションも説得力ゼロだし。悪役の狂気に説得力がないと物語自体がつまらないものに思えてくる。
パプリカの夢の祝祭的なイメージがフェリーニを意識しているのであれば、この際この弱いミステリー仕立てのプロットの枠組みを壊し、湧きあふれ出るイメージの奔流におぼれさせて欲しかった。
実際そのことには成功しかかっていた、平沢進氏の音楽と今監督の映像美でトリップ寸前だったもの。
でも今敏は理知的な人で論理の人。プロットの枠組みを壊してまでイメージの際限のない増殖を許しはしなかった。
そこがまだ今監督のフェリーニや宮崎駿におよばないところかもしれない。
この「パプリカ」の主役千葉敦子とパプリカは大変に魅力的。かって北野武が東スポ映画大賞で「攻殻機動隊」(1995)の草薙素子に主演女優賞をあたえたが、俺もパプリカに今年の主演女優賞をあげたいくらい。
・・・・さて今回から点数でもつけようかと思ってる。
90点以上が映画史に残る大傑作。
80点以上が今年のベスト10クラスの傑作。
70点以上が傑作には届かないものの佳作。
60点以上が平均的な作品。
・
・
30点以下が見る必要のない駄作。といった感じで。
「パプリカ」は今敏が暴走していたら傑作となっていた可能性がある、しかしそれを今敏の理性が押しとどめてしまった。よって佳作どまりの70点。
オープニング、タイトルロールの遊び心あふれる映像にうれしくなってくる。
夢と現実が交錯し、幾重にも重なり合う。そこに今監督の映画愛も交じり合って素晴らしい映像世界が広がっていくのにワクワクする。
だが、しかし・・・本筋のプロットが弱すぎるのである。無限の広がりをみせる魅惑的な映像世界に対して、なんかお決まりのミステリー話。
スクリーンからあふれんばかりの奔放なイメージを少々古臭いプロットが台無しにしている感がある。
さらにその弱いプロットに輪をかけて弱いのが悪玉である。まったく印象に残らない悪役はそれだけで失敗なのではないだろうか?悪役のモチベーションも説得力ゼロだし。悪役の狂気に説得力がないと物語自体がつまらないものに思えてくる。
パプリカの夢の祝祭的なイメージがフェリーニを意識しているのであれば、この際この弱いミステリー仕立てのプロットの枠組みを壊し、湧きあふれ出るイメージの奔流におぼれさせて欲しかった。
実際そのことには成功しかかっていた、平沢進氏の音楽と今監督の映像美でトリップ寸前だったもの。
でも今敏は理知的な人で論理の人。プロットの枠組みを壊してまでイメージの際限のない増殖を許しはしなかった。
そこがまだ今監督のフェリーニや宮崎駿におよばないところかもしれない。
この「パプリカ」の主役千葉敦子とパプリカは大変に魅力的。かって北野武が東スポ映画大賞で「攻殻機動隊」(1995)の草薙素子に主演女優賞をあたえたが、俺もパプリカに今年の主演女優賞をあげたいくらい。
・・・・さて今回から点数でもつけようかと思ってる。
90点以上が映画史に残る大傑作。
80点以上が今年のベスト10クラスの傑作。
70点以上が傑作には届かないものの佳作。
60点以上が平均的な作品。
・
・
30点以下が見る必要のない駄作。といった感じで。
「パプリカ」は今敏が暴走していたら傑作となっていた可能性がある、しかしそれを今敏の理性が押しとどめてしまった。よって佳作どまりの70点。


