2006年12月28日

「ゆれる」を再見。今年のベスト1がほぼ決まったかな

そろそろ2006年度の映画ベスト10を決めないといけないので悩んでいたんだけど、再度ゆれるを観て心を決めた。


「ゆれる」が今年のベスト1です。


一度目を観た時より二度目のほうが深く感動する映画なんてめったにない・・・いやそんな映画ははじめての経験だ。


このゆれるという映画、観れば観るほど脚本の高度さ、俳優の演技の凄さがわかってくる。


一度目を観た時は拘置所での面会シーンのド迫力にびっくりしたけど、二度目はちがった。絵的には動きのない裁判シーンでの兄(香川照之)と弟(オダギリジョー)の表情には一切ださない心のすさまじいまでの葛藤に息をのんだ。


言葉で兄弟の本音をむき出しにする面会シーンはある意味とてもわかりやすいシーンだ。だが裁判シーンでは兄弟の心境をセリフにすることはない。兄弟の心は事務的な裁判の進行によって隠されている・・・・・にもかからわず裁判シーンでは本音をぶつけあう面会シーンよりも雄弁に二人の心の葛藤が浮き彫りになるのだ。


こんなシーンがある。亡くなった女性を解剖した結果、事件前夜に性交渉があったと裁判で明かされる。検事が香川照之にそのことを知って嫉妬から女性を殺したのでは?と追求する。


香川照之はそんなこととは知らなかったと傍聴席に向かって(オダギリジョーに向かって)すいませんでしたと深々とお辞儀する・・・・・。


もちろん香川は前からオダギリが女と寝たことは卑劣な嘘をついてわかっていた。俺はこのシーンを観たときホントに心の底からゾーッとしたね。


それを受けたオダギリも無表情のままだが、あきらかにここから兄に対する感情がねじまがり、最後のあの告白につながるのである。


面会シーンでの兄弟の激突は演技とセリフ(外見と内面)とが一致するある意味わかりやすいシーンである。だが裁判シーンでのやりとりは兄弟は向き合っておらず、心境をあらわすセリフもなく、ふたりとも無表情である。外面と内面がはなはだしく乖離(かいり)することによってもたらされる葛藤が空恐ろしい。


でも映画って面白いね。一度観て面白かったから二度目を観にいったらそれほど面白くないと感じたり、一度目はそれほどでもないと感じた映画が再度観たらめちゃくちゃ面白かったり・・・・なんなんだろう?こういうことをリテラシーがあがったっていうのかな。


あとベスト10を選ぶ時に難しいのが、大好きな映画と映画芸術的に価値がある映画とは違うこと。


たとえば今年一番何度も観にいって大好きなのは「デスノートthe last name」だけど映画史的な観点からいえば「ゆれる」のほうが上なわけで・・・


硫黄島の手紙は今年最も重要な映画のひとつではあるが、正直間宮兄弟のほうが好きなわけで・・・


どうすりゃいいんだろ?

ゆれるの批評はこちら

デスノートthe last nameの批評はこちら

硫黄島の手紙の批評はこちら




IEでこのブログを見る人用に文字を大きくしたけどどうですかね?俺はFirefoxでフォントサイズ24・最小フォントサイズ18で見ているので。
posted by シンジ at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月27日

戸田恵梨香「あなた好みの女になりたい」弥海砂

バカだ、アホだと罵られてもいい・・・またデスノートthe last name観にいってしまった・・・。


もう5回もみてるからストーリーとかは正直どうでもいい。ではなにを観にいったのか・・・戸田ミサである。


戸田恵梨香=弥 海砂(あまね・みさ)だけを観にいったのである。俺は悟ったね、俺はデスノヲタなんかじゃない、戸田ミサヲタなんだってことを。


戸田ミサのルックスが可愛いのはもちろんだが、俺のつぼにはまったのがミサミサのドM体質(だめだ・・・こんなこと書いてる俺って相当痛いぞ・・・)


「(月に)あなたに利用されるだけでいいの」


「好きになってもらえるよう頑張るわ」


「やってくれじゃなくて、やれ!でいいよ」


「私が邪魔だと思ったら、殺してもいいよ」


・・・・ってどんだけ究極の愛だよ!



戸田恵梨香のセリフがいちいちボンクラ男子のハートを直撃する!


ミサミサのこの語尾にかならず「ハート」がつくセリフを聞いて思い出したのがこの曲。

恋の奴隷(昭和44年)
なかにし礼作詞  鈴木邦彦作曲 奥村チヨ唄


なにこのド変態チックな歌詞。


でもこれ完全に戸田ミサのことを歌っているとしか思えないな。


今年の映画界は若手女優が大活躍した記念すべき年だ。


お兄ちゃんの手を握って眠りにつく長澤まさみ姫(涙そうそう)の妹萌え。


「おらの人生おらのもんだ!」自立する少女萌え(?)の蒼井優ちゃん(フラガール)もいい。


だが今の俺は「あなたのためならなんでもする」萌えの戸田恵梨香ちゃんに今年の萌大賞をさずけたい。(・・・・・なんだそれ)

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戸田恵梨香ちゃんの壁紙を置いておきます。

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posted by シンジ at 10:07| Comment(5) | TrackBack(2) | 女優 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月25日

報知映画賞・蒼井優、仲里依沙・・・いい!

第31回報知映画賞の表彰式が12/21にあった。

報知映画賞に物申す!の記事はこちら


賞の詳細については上の記事を見てもらうことにして、報知映画賞の記事を見ていて信じられないほどの可愛い生き物を発見。


ひとりはもちろんその美しさ、演技力、無限大のあのお方。
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そう松山ケンイチ・・・じゃなくて蒼井優さまですね。

「映画を作るのは夢があるし大好きだけれど、地味な作業。私と監督がこんな華やかなところにいるなんてビックリしています」

戸惑う本人とは対照的に、周囲は絶賛の嵐だ。「男たちの大和」の製作・角川春樹氏(64)は「松山ケンイチとともに、これからの日本映画を背負っていく逸材」とエールを送れば、李監督も「僕も彼女が日本映画を背負って立つと思います。(映画の)細かいシーンは忘れても、最後のダンスシーンはいつまでも心に残ると思います」と祝福の言葉が飛び出した。


あの春樹にまで目をつけられてしまった・・・逃げて優ちゃん逃げて〜


蒼井優に対する映画界の評価はいちファンである俺なんかよりはるかに高いんだな、と思った。優ちゃんが声優初挑戦の鉄コン筋クリート観にいきますよ。それと次回作も楽しみ。


ついでといっちゃなんだけど松山ケンイチいいこと言ってるな

「もちろんうれしいけど、なぜ個人賞なんだろうって。映画は総合芸術。僕は歯車のひとつになりたい。今度は作品賞? そうですね」

松ケンどこまでナイスガイなんだと。いい奴ぶってるところがまったく感じられないのに腹が立つ(笑)


・・・報知映画賞二人目の可愛い生き物はこのひと!

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そうこのひげ面のゲホッゲホッ・・・仲里依沙(なか・りいさ)ちゃんです。なにこの可愛い生き物!時をかける少女の主人公紺野真琴役を演じた子ですがめちゃくちゃ可愛いな!声もすごくいいし、映画を観たときはプロの声優さんが演じてるのかなぁと思っていたのですが、まさかこんな可愛い子が演じていたとは。声の演技力はたしかにありましたね。次の映画界のブレイク候補は仲里依沙ちゃんで決まりではないでしょうか。(ひげづらのおっさんお方は細田守監督です。仲ちゃんと並ぶとまさに美女と野獣・・・)


仲里依沙ちゃんの他の記事はここにあります
ゾンビ好きラモーンズ好きの仲里依沙に萌え!
posted by シンジ at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 女優 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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