2006年12月15日

2007年度の東宝ラインナップに一抹の不安

2006年度東宝興行収入

1月〜11月 累計興行収入 559億5千万円 (前年比112.3%)

この成績は1月〜11月・11ヶ月間の累計成績で過去最高記録となっています。
また過去の年間興収記録である548億5千万円(2001年)をすでに越え、年間興行収入の歴代1位となっております。→http://www.toho.co.jp/

まぁ凄いとか言いようがないんだけど、今年東宝は興収10億円以上の作品が15本あったそうで

1.ゲド戦記=76.5億円
作品的にはボロクソに叩かれたけど、やっぱジブリブランドは凄いわ。でも宮崎吾郎の二度目はないな。(二度目があったらジブリ終わっちゃうよ)

2.LIMIT OF LOVE 海猿=71億円
確か前作は20億に届いていなかったはず。フジTVの力(ドラマ化)があったとはいえ70億超えなんて誰一人予想しなかった。

3.THE有頂天ホテル=60.8億円
この有頂天ホテルの大ヒットには誰もがあ然とした。この作品と海猿の大ヒットであきらかに日本映画の風向きが変わった。

4.日本沈没=53.4億円
この作品も上記二本の映画の追い風を受けた。

5.劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ=34億円

6.ドラえもん のび太の恐竜2006=32.8億円
今年は日本映画(実写)のヒットが多いから隠れてはいるものの、東宝を支えているのは昔も今もアニメ映画です。ポケモン、ドラえもん、コナンがあるかぎり東宝は多少のぐらつきがあっても持ちこたえます。

7.涙そうそう=30.6億円(見込み)
東宝の看板、長澤まさみ姫の面目を保つヒットに一番ホッとしているのは秋口まったくヒットのなかった東宝かもしれません。

8.名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌=30.3億円

9.トリック−劇場版2=21億円
来年度もTVドラマの映画化は続きます。作品の評価はともかく、こつこつ20億かせいでくれるのはありがたいでしょう。

10.県庁の星=20.8億円
織田裕二単体の興行力はこんなものですか・・・いやほめているんですけど。

11.あらしのよるに=18.8億円

12.映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ=13.8億円
最近クレしん映画観てないなぁ・・・もう原恵一が撮ることはないんだろうな。

13.UDON=13.6億円
でました!フジTV映画が傾き始めたきっかけでもあり、それと同時に東宝の興行成績がガクンと落ちていく不吉な前触れとなった愚作です。

14.嫌われ松子の一生=13.1億円
中島映画はもっとヒットしてもいい。次回作が楽しみ。

15.チェケラッチョ!!=10.8億円


2006年度の東宝映画は予想をはるかに上回る化け方をした作品が多数でた。では2007年度のラインナップを見てみよう。


2007年度
1月13日公開 愛の流刑地
東宝が狙っているのは失楽園の再来だろうが・・・厳しいだろう。

1月20日公開 それでもボクはやってない
周防正行監督11年ぶりの新作。個人的にはすごく期待していますが、興収的に爆発は期待できないかと。でも大ヒットしてほしい・・・。

1月27日公開 どろろ
さすがに大コケはないと思いますが、製作費を考えると30億は超えたいところ。

2月10日公開 バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
・・・えーっと・・・バカにしてんのか!?こんなのヒットするわけないだろう!こんなバカな企画考えた奴頭おかしいだろ!?・・・以上。

3月17日公開 アンフェア the movie
TVドラマの映画化ですね。正直まったく興味ないんですが、まぁそこそこ稼ぐでしょう。

5月12日公開 眉山
監督犬童一心のことは尊敬かつ信頼もしていますが、キャストが松嶋菜々子、大沢たかおというのは微妙。犬童は作家性の強い作品(ジョゼと虎と魚たち、メゾンドヒミコ)では絶大な力を発揮しますが、商業作品(タッチ)では力を発揮できないのでは?

6月16日公開 舞妓 Haaaan!!!
これはある意味興行的には見ものですね。ヒットするか、大コケするか、クドカン宮藤官九郎にどれほどの力があるのか楽しみ。

初夏公開 そのときは彼によろしく
ハイきました。長澤まさみ姫の新作です。原作がいま会いにゆきますの市川拓司。そっち系のお話ですか・・・正直もう純愛ものは終わったと思うんですが。俺はもっと芸術的に評価されるような作品にまさみ姫に出てもらいたい。あと20世紀少年にまさみ姫が出演するというのはガセだったんですかね?

7月14日公開 西遊記
9月公開   HERO
結局このTVドラマ二本が今年の東宝の目玉なんでしょうか?だとしたらさびしいもんです。確実にヒットはするでしょうが、映画ファンとしてはどこかで(大コケしろ!)と念じています(笑)
 
11月公開 ALWAYS 続・三丁目の夕日
映画ファン的にはこれが大本命といいたいところ。ただひたすら出来がいいことを祈るしかない。

12月公開 椿三十郎
この作品もとが傑作なだけにどうしようもないとは思うんですが、森田芳光の確変に期待するしかない。

冬公開 銀色のシーズン
海猿を大ヒットさせた羽住英一郎監督の新作はスキー映画・・・興味ね〜。


さてこの中で確変しそうなのは・・・・・希望と映画愛をこめて「それでもボクはやってない」とファンとして祈るような気持ちで「そのときは彼によろしく」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」はもしかしたら前作をはるかに超える大ヒットになるかも。

今年の秋口から東宝絶不調が続いているが(NANA2も大コケ)来年の興行界はかなりきびしい年になるだろう。
posted by シンジ at 06:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画興行収入 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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