業田良家作「自虐の詩」が堤幸彦監督、主演中谷美紀、阿部寛で映画化されると聞いて愕然とする。
なんちゅう無謀なことを・・・。
何が無謀かって業田良家のギャグ4コマ漫画を映画化することが無謀だと言ってるんじゃない。
この漫画史上に燦然と輝く大傑作にして不朽の名作を映像化できるのかよ?という無謀である。
いや、俺もこの作品を連載当時から読んでいたわけではなくて、例のごとくBS漫画夜話でいしかわじゅんと呉智英が激賞してるのを見てほいほい買ってきてしまったのであるが(だってこの日本を代表する鬼ふたりが号泣するって言うもんだから)
で・・・俺も読んで鼻水だだもれ、涙腺決壊。それだけじゃなく人生とはなんであるかという哲学さえ、もうこの自虐の詩に影響されまくり。
竹書房文庫の上下巻なんだけど上巻はなんてことのない4コマギャグマンガ。正直上巻だけ買った人は何だこれ?といって下巻を買わない可能性があるくらいのしろもの。
でもさこれが下巻になって劇的に変わるんだよ。見るからに薄幸そうな主人公幸江の不幸さを面白おかしく描いていただけの話が、幸江の過去をところどころでフラッシュバックしていく頃になると急激に幸江というキャラクターに血がかよい始めてくるんだ。
それからはまさに怒涛の勢いで幸江とイサオの人生が読者にせまってくる。この衝撃といったらないね。だって4コマ漫画だよ?ギャグ漫画なんだよ!?
そしてこの漫画がたどりつく崇高なる境地。ネタバレだけど書かずにはいられない。
−この世には幸も不幸もないのかもしれません
−なにかを得ると必ずなにか失うものがある
−なにかを捨てると必ずなにか得るものがある
−たったひとつのかけがえのないもの、大切なものを失った時はどうでしょう・・・
−私たちは泣き叫んだり立ちすくんだり・・・
−でもそれが幸や不幸ではかれるものでしょうか
−かけがえのないものを失うことは、かけがえのないものを真に、そして永遠に手に入れること!
−私は幼い頃、あなたの愛を失いました。
−私は死にもの狂いで求めました。求め続けました。
−私は愛されたかった。
−でもそれがこんなところで自分の心の中で見つけるなんて・・・
−ずっと握りしめてきた てのひらを開くとそこにあった。そんな感じで。
−おかあちゃん これからはなにが起きても怖くありません。勇気がわいています。
−この人生を二度と幸や不幸ではかりません
−なんということでしょう 人生には意味があるだけです。
−ただ人生の厳粛な意味をかみしめていけばいい。勇気がわいてきます。
幸江のモノローグです。この大感動のクライマックスをぜひ味わってみてください。YouTubeの自虐の詩特報もおいておきます。
追記・・・どうやらあの蛭子能収さんが自虐の詩に出演しているようです→蛭子能収の日記
なんというか自虐の詩の世界にピッタリです・・・・(イラストもあります)
2006年12月11日
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中谷美紀
Excerpt: 中谷美紀(ナカタニ??
Weblog: = 音凾 =
Tracked: 2006-12-11 09:59
自虐の詩舞台挨拶試写会
Excerpt: 「自虐の詩」の舞台挨拶試写会に行って来ました。今回の舞台挨拶は上映後に阿部寛ひとりでした。やはり上映後というのは、気楽に色々と話して貰えるから良いですね。衛星劇場15周年記念イベントで、CMに出演して...
Weblog: アートの片隅で
Tracked: 2007-10-30 19:01
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