2009年10月02日

空気人形・映画のつぶやき

ー空気人形は是枝のペ・ドゥナ愛だけが映画の推進力というすごい作品。それだけに映画としては弱いともいえる。ペ・ドゥナが圧倒的なのはいうまでもないが、好きなのは板尾かな。滑稽でからっぽなのが自分みたいだから。

ーペ・ドゥナが圧倒的と書いたけど、実はペ・ドゥナ似のダッチワイフにより魅了されたのは秘密だ。

ー人形がゆっくりと動き出すというのを見てるだけでゾクゾクする。人形が動き出すのを透けた影が動くシーンで表現するのが一番映画的だと思った。

ー北野武のDOLLSでも文楽のシーンだけはうっとりしてしまったように、なにか人形にエロティシズムを感じるものが俺の中にあるのだろうか。

ー板尾が心を持ったペ・ドゥナに人形に戻ってくれというシーンに共感してしまった俺は相当精神的にやばいと思った。そういう意味でも板尾は俺の分身かも。

ーただ映画としては弱いと思ったのは、非常に説明がましい「からっぽ」の人間たちの描写で、過食症の女とか、美容に命をかける中年女性とかははっきりいっていらない。こんなつまらない役で富司純子を使うなよ。

ー「神山健治の映画は撮ったことがない」の押井神山対談が面白い。押井守はいい言葉の宝庫だな。

ー「相手を納得させたいときは戦争に例える。相手を煙にまきたいときは女に例える」ー押井守

ー「犬は人間と棒投げ遊びをしていると、棒を拾った段階で秘密のところに埋めて隠してしまいたい欲求にかられる。でも、棒を持ち主のところに持って帰らないと、二度と棒投げ遊びができなくなってしまう。映画作りっていうのはそういうものだ」ー押井守

ー山中貞雄と伊丹万作の脚本集を読むと面白いのは圧倒的に伊丹脚本。国士無双なんてシナリオ読んでるだけで何度も吹き出してしまう。

ーでもこれが映像化されると圧倒的に好みなのは山中貞雄なんだよね。伊丹万作脚本は完成されすぎていて、映像化しても脚本の面白さを超えられない。

ー山中貞雄全作品解説みたいなサイトがないみたいなので自分で書こうかなと思ってる。とりあえず「薩摩飛脚後篇」(1933)までの解説を書いたけど・・・あったら誰か教えて。
posted by シンジ at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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