グラン・トリノを見た後がGOEMONかよw
グラン・トリノに感動した映画ファンは普通GOEMONなんぞ見に行きません。でも俺は雑食性なので何でも見ますよ。
結論から先に言ってしまうと・・・紀里谷和明(以降キリキリ)映画「GOEMON」を嫌いになれない。
はっきりいって脚本はまずいし、最大の売りであるCGも薄っぺらで粗が目立つ。肝心のアクションもグルングルン過剰に動き回るカメラワークでアクションシーンを誤魔化してる感あり。
予算もない、だからセットもCGもしょぼい・・・だが、それでも俺はやりたいことをやるんだ!というキリキリの異様なまでの熱さは確かに伝わってくる。
とにかく勢いだけの映画。突っ込みどころ満載にもかからわずいつのまにかキリキリの開き直りっぷりと暴走っぷりにクラクラして幻惑されてしまう。
キリキリのパブリックイメージはクールな二枚目(明智光秀役で出てるけど映画の中で一番男前です)でお金持ち、宇多田ヒカルの元旦那といったものだが、この映画から見えるキリキリの本質はそうしたイメージからはほど遠い“子供っぽい単純馬鹿”である。
グラン・トリノがIQ180ある人が作った映画なら、GOEMONはIQ30程度の人が作った映画です。でもねIQ30程度の映画でも「俺はこれがやりたいんだ!」という熱があるんだよ。
俺はそんな熱のある子供っぽい単純馬鹿のキリキリをどうしても嫌いになれない。
俳優の話、石田三成役の要潤が素晴らしいのでびっくりした。正直たいした役者ではないと思っていたのでこの映画のこの役はめちゃくちゃおいしいし、この映画で要潤は化けるかもしれない。あとは五右衛門の子供時代(田辺季正)がいい顔してた。
2009年05月03日
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GOEMON(63点)評価:○
Excerpt: 総論:ノンバーバルコミュニケーション力の高い映画。圧巻の世界観。「CASSHERN」で長編映画デビューを果たして以来、約5年ぶりとなる紀里谷和明監督の第二作。豊臣秀吉による統治の時
Weblog: 映画批評OX
Tracked: 2010-11-08 00:27


